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2005年11月10日
椿昇バスペイント講評
大阪にある彩都IMI大学院スクールで行った椿昇さん監修の
ペインティングイベントの前に、11月1日に松本の学生を中心にしてバスに描かれた
ペインティングの講評を椿さんから頂きました。
山口:松本市美術館駐車場にて松本アートセンータースクールシステムの生徒さん達が施したペインティングです。
テーマは三九郎。筆、ペンキ類は限られた物を使用しました。講評をお願いします。
椿:全体に余り物のハーモニーがすごくきれいにでている。
椿:顔、ファンタジー感、Moblabのロゴと全体の感じが良い。このエリアを描いた人はいいなと思った。
(バス前の部分を指してのコメント)
山口:この部分は日本画科を目指している浪人生が描きました。
椿:こういった中で、パッと最初に人の顔はインパクトがある。今回大阪でのペインティングイベントでも
人の顔をバスに描く事をテーマにしている。
椿:(バス中程の赤い人形の絵を指してのコメント)割とこれいいよ。キャラクターで入ってくる。
全体でみんな絵描くのだけれど、描いたものが背景になるのとキャラで立ってくるのと差があるよね。
山口:テーマを三九郎としたもう一つの理由は、長野県のどんど焼きの呼称である事の他に、
以前バイトをしていた居酒屋の名前であり、お店を経営している人に対するお礼の意味が含まれています。
椿:ここの所すごく強いよね。全体の中でメッセージというかパワーを感じる。
山口:(バス後部を指して)用意した筆類が足りなかったので、急きょバス掃除用のデッキブラシも
使用して絵を描いてもらいました。このようなダイナミックな表現があります。
椿:ここも全体で絵を描いているけど何か他とちょっと調子が違うね。そういうのは結局、
心臓の事とか、前になにか実験があるんやね。絵って単にざあっと描いているようでも
経歴の事とか背景の事とかその人の糞がでるから。これはすごく面白いとこかろかもしれない。
山口:松本のみんなは、中には高校を休んでまでこのペインティングイベントに参加してくれた方もいました。
椿:インプロビゼーション(即興)でこうやって描いていく部分、シュールリアリズムでいえば自動筆記など、無意識でやっている物に意識が出てくるなど、ずーっと重ねてやっていておもしろいものがでてきている。前もIMIでものすごい量のボードペインティングをやっている学生がいて、描いては潰し描いては潰して、そんな内に形になっていく。絵って完成する物ではなくてジャズに近いというか、特にバスという額がなく移動していく物でしょ。
山口:バスのこちらの面は、きっちり埋めてもらい、逆側は、今まである物が生きる形で松本の学生に描いてもらいました。そしてその上から椿さんのアイディアの「気になる顔」という、マスキングされた丸の中からはみ出さないで描かれた顔が乗って、Moblabのバス外装に各地の履歴がわかる形で非常に意味が出てきたと思います。
椿:あのー、こういうのが来るとは思ってたから、きっちりした物入れる事で、ぐちゃぐちゃしたものの上にぐちゃぐちゃしたものを重ねてると場所が全然わからなくなる。経緯がわからなくなる。そういうので逆に自由に描かないとか、きっちり枠の中にいれるとか、見た通りに描くという事をやってみようとおもいました。(モブラボの)話を聞いてそういうコラボレーションをしていくという感じでおもしろいですね。やっぱり一番大事なのは、違和感なんですよ。異種混合というか。違う要素を入れて。イスラムとキリストもそうですが、できるだけ違う物が混在している方が文化に多様性がでるから。一番よくないのは、仲良しで同じように、あまり寄り添っちゃいけないと思う。
山口:モブラボ参加メンバー同士もいい意味でのぶつかり合いをしてきました。
椿:こういうぶつかるためのステージが用意されている、まあリングがそうでしょ。ルールがあって、そっから場外乱闘とかあるけど。いちようリングのなかで一つのぶつかりあいってする訳ですよね。そういうのがやっぱり表現になって行くから。仲良しのなかから表現できないからね。その辺りがだんだん日本でも強くなってくるといいんじゃないんですか。
山口:椿さんどうもありがとうございました。
椿:じゃあ、がんばって。
投稿者 tomo : 2005年11月10日 20:29